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2016.8.11 : 体操男子個人総合 内村が金メダル 2連覇





リオデジャネイロオリンピック、体操の男子個人総合は10日、決勝が行われ、日本のエース、内村航平選手が金メダルを獲得し、2連覇を果たしました。この種目の2連覇は44年ぶり、史上4人目の快挙です。
男子個人総合の決勝は予選を通過した24人の選手が出場して、6種目の合計得点で争われます。
予選2位の内村選手は最初の種目のゆかで安定した着地を見せて、15点台後半の高い得点を出しました。
続く、あん馬と、つり輪でもミスのない演技を見せたあと、4種目目の跳馬で、難易度の高い大技を決めて15点台後半の得点をマークし、続く平行棒でも同じく15点台後半の得点を出しました。
しかし、予選を1位で通過したウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手が内村選手を上回る演技で、最後の鉄棒を前にトップに立ち、2位の内村選手は合計得点で0.9余りの差を追いかける展開でした。
鉄棒の演技で、内村選手は予選では落下した手放し技を成功させたほか、最後の着地も決めて15.800の高得点を出しました。
一方、最後に演技したベルニャエフ選手は14.800と得点が伸びず、この結果、内村選手は合計得点を92.365として、逆転で大会2連覇となる金メダルを獲得しました。2位のウクライナのベルニャエフ選手とはわずか0.099の差でした。
予選6位の加藤凌平選手は11位でした。
内村選手の男子個人総合の2連覇は、1972年のミュンヘン大会で達成した加藤澤男さん以来44年ぶりで史上4人目の快挙となりました。

内村「幸せな気持ちでいっぱい」

 

内村航平選手は「ベルニャエフ選手と競り合う展開だったが、最後の鉄棒しだいだと思っていた。練習を信じて、着地だけは決めようと思って鉄棒に臨んだ。これ以上ない演技ができて、最高の結果を出せて今は本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と話しました。

地元の長崎で偉業に喜びの声

 

内村航平選手の地元、長崎県諫早市では多くの人が集まって声援を送り、ロンドン大会に続く2連覇の偉業に喜びの声が聞かれました。 内村選手の地元、諫早市内の体育館で、11日午前4時ごろから開かれたパブリック・ビューイングには、内村選手の父親の和久さんや妹の春日さんなど、およそ250人が集まりました。
大型スクリーンで演技を観戦し、内村選手の祖母の小川彰子さんが手作りしたという日の丸の旗およそ100本を振りながら、集まった人たちが応援しました。
2位で迎えた最後の種目の鉄棒で内村選手が見事な着地を決めると、会場からは大きな拍手が上がりました。そして、最後に逆転して金メダルを獲得し、ロンドン大会に続く2連覇が決まると、応援していた人たちは立ち上がって抱き合うなどして喜んでいました。


体操男子個人総合優勝 内村航平 ハイライト

 


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