2016.6.9 : 北海道保護男児 函館の病院から退院
北海道七飯(ななえ)町の山中で行方不明になり、6日ぶりに保護された北斗市の小学2年、田野岡大和さん(7)が7日午後、入院していた函館市の市立函館病院から退院した。
大和さんは午後2時過ぎに報道陣の前に姿を見せ、父の貴之さんらに見守られながら、野球ボール形の寄せ書きを手に問いかけに応じた。
「何をしたいかな」と問いかけられると「野球です」と応じ、「体の具合はどう?」と聞かれると「大丈夫です」とはっきりと答えた。そして「学校に早く行きたい?」との問には「行きたい!」と笑顔で元気よく話した。
大和さんは今後、スクールカウンセラーらの支援を受けながら学校生活へ復帰の準備を進める。
大和さんは5月28日午後5時ごろ、両親や姉と車で帰宅中に七飯町の林道で車から降ろされ、置き去りにされた。6月3日に直線で6キロ離れた自衛隊演習場にある施設で保護された。
市立函館病院に搬送された後は一時、点滴をしていたものの病院食をたいらげるなど順調に回復。絵を描いたり家族とトランプをしたりして過ごし、「(母親の)ハンバーグやパンを早く食べたい」と話していたという。