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2016.3.20 : 卵の賞味期限、生卵とゆで卵の見分け方

日本人は卵が大好き。国民一人当たりの年間消費量は、平均約320個と言われます。
その卵が広く一般的に食べられるようになったのは、江戸時代中期頃。
当時は、ゆで卵や生卵を売る行商人が「たあまご〜、たあまご〜」と売り歩いたそうです。
現代では、朝食の目玉焼きから夕食のオムライス、あるいはパンやケーキの材料として、ほぼ毎日食卓に登場する身近な食品「卵」ですが、じつは誤解されていることも多いのですね。
安心して美味しく食べるために ── 卵のお役立ち情報を紹介します。

 

生卵とゆで卵はカンタンに見分けられる!?

冷蔵庫の中で、生卵とゆで卵が一緒になっていたら。
この2つを見分けるのは、とてもカンタン。
卵を寝かせてクルクルとまわしたとき、よくまわるのがゆで卵で、あまりまわらないのが生卵です。ゆで卵は面白いほどまわります。
ちなみに、ゆで卵の殻のむき方でオススメなのが、お尻(丸い方)を台の角などで軽くヒビを入れてから、ゆでる方法。面白いほど、きれいにむけますよ。

えっ? 卵はコレステロール値を下げる!?

日本は世界でも2、3位を争う卵消費国ですが、コレステロール値を上げる悪者説もまた有力。
そもそも卵は、1羽の鶏が育つまでの栄養素をすべて持っている、栄養価の高い食べ物です。
人間に必要な栄養素もまんべんなく含まれおり、「完全栄養食品」とも言われます。
コレステロールも多い食品ですが、血中コレステロールを上昇させるミリスチン酸は、ほとんど含まれていないうえ、逆にコレステロール値を下げる効果のあるオレイン酸が豊富に含まれています。
また、卵白に含まれるアミノ酸シスチンや卵黄に含まれるレシチンも、悪玉コレステロールをやっつける働きが。
けして、コレステロール値を上昇される悪者ではありません。
レシチンは、記憶力や集中力を高めたり、自律神経のバランスを整える役割も果たす脳に優れた成分。
卵黄レシチンは生に近い方が効果を発揮するので、卵かけご飯などがオススメです。

卵の賞味期限の期間の意味は!?

この「卵かけご飯」は日本独特の食文化ですが、そもそも生卵をそのまま食べている国はあまりないのです。
これは、日本の卵の衛生管理基準が厳しいから成せること。
卵には微量のサルモネラ菌がついていますが、賞味期限の期間は「サルモネラ菌の増殖が起こらない期間」に定められています。
そのため賞味期限は、安心して「生食」で食べられる期間のことを指します。
また、賞味期限が過ぎても、できるだけ早くしっかり加熱すれば、食べることができます。
ただし保存状態が悪かったり、殻にヒビが入っていたり、あるいは生卵を割ったときに黄味が崩れたり、白身の色が変わっていたら、絶対に食べないこと! これは鉄則です。
イメージによって誤解される面が多い卵ですが、卵は栄養満点の安心、美味しい食品です。
ぜひ卵を食生活に上手に取り入れ、健康的な生活を送りましょう。

日本養鶏協会、日本卵業協会HP

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