2015.10.2 :世界大学ランキング 東大 アジア首位から転落
イギリスの教育専門誌がことしの世界の大学ランキングを発表し、日本の大学は、東京大学がシンガポールと中国の大学に抜かれて5年ぶりにアジアの首位から転落し、ほかの上位4校も順位を大きく下げました。
イギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」は、研究内容や論文の引用回数、それに国際化の度合いなど13の指標を基に、毎年、世界の大学ランキングを発表しています。
30日発表されたことしのランキングによりますと、1位は5年続けてカリフォルニア工科大学で、8位までをアメリカとイギリスの大学が占めました。
アジアで見ますと、東京大学が去年の23位から43位と大きく順位を下げて、5年ぶりにアジアの首位から転落し、シンガポール国立大学と中国の北京大学に抜かれました。また、去年59位だった京都大学が、
ことしは88位となったほか、去年、上位200校に入っていた東京工業大学や大阪大学、それに東北大学は、圏外に姿を消し、日本の大学にとっては厳しい結果となりました。
イギリスの教育専門誌は「ほかの東アジアと並んで日本の大学も世界トップクラスの地位をつかむことを重視しているが、今回の結果は、その達成がいかに難しいかを示している」と指摘しています。
●ランキング
世界大学ランキングで上位10の大学は以下のとおりです。
1位、アメリカのカリフォルニア工科大学。
2位、イギリスのオックスフォード大学。
3位、アメリカのスタンフォード大学。
4位、イギリスのケンブリッジ大学。
5位、アメリカのマサチューセッツ工科大学。
6位、アメリカのハーバード大学。
7位、アメリカのプリンストン大学。
8位、イギリスのインペリアルカレッジロンドン。
9位、スイスのスイス連邦工科大学チューリッヒ校。
10位、アメリカのシカゴ大学。
アジアの大学で上位100に入ったのは以下の大学です。
26位、シンガポールのシンガポール国立大学(去年25位)。
42位、中国の北京大学(去年48位)。
43位、日本の東京大学(去年23位)。
44位、香港の香港大学(去年43位)。
47位、中国の清華大学(去年49位)。
55位、シンガポールの南洋理工大学(去年61位)。
59位、香港の香港科技大学(去年51位)。
85位、韓国のソウル大学(去年50位)。
88位、日本の京都大学(去年59位)。